ホジュン
宮廷医官への道 Disk 9
第33話 初登院 |
下血して倒れたダヒを世話していて初日から遅刻してしまったホ・ジュンは、ドジから10日間の宿直を言い渡される。登院早々、上官たちに目をつけられたホ・ジュンだが、ある日、宮廷で懐かしい顔と再会する。オグンである。科挙の2次試験で落第したオグンは、そのまま漢陽で仕事を探すと言って残った。その後、典医監を訪ね、科挙1次試験合格の実力を訴えて内医院の種薬署員として雇ってもらったのだ。 ドジとの結婚がダメになったイェジンも、以前助けてもらったイ・ジョンミョンの助けを借りて宮廷で働く医女になった。厳しい修行も受けず医女になったイェジンに他の医女たちは反発するが、深い教養と確かな医術の腕を持つイェジンは決してひるまない。 こうしてユ医院で一緒だったホ・ジュン、ドジ、オグン、イェジンの4人が同じ宮廷内で働くことになったが、3人はまだイェジンの存在に気づいていない。 一方、山陰に一人残されたイルソは、心にぽっかり穴が開いたような寂しさに耐えられず、考えた挙句、ハマンをだまして漢陽へ引っ越す決心をする――。 |
【ここに注目!】 さあ、内医院での生活がいよいよ始まりました。なんと宮廷にはすでにオグンが種薬署員として働いており、さらにイェジンが医女として入ってきます。嬉しいのはイルソも漢陽に合流しそうなこと。オグン、イルソ、ヤンテ、ハマンなどの脇役がいてこそドラマが引き立つというもの。ぜひイルソには計画を成功させて漢陽に来てほしいです。 さて、内医院にはきれいな医女が大勢登場し、男性ファンは楽しみが増えたでしょうが、残念ながら男優陣は相変わらずおやじ…おっと失礼。いえ、貫禄ある人ばかり。唯一の楽しみはイェジンを助けたイ・ジョンミョンでしょうか。「チャングムの誓い」で王様を演じたイム・ホですが、ここでは短い登場ながら極めて重要な役を演じます。女性ファンの方々はイム・ホに注目して楽しんで下さい。 |
![]() ![]() ![]() |
第34話 姦通罪の女 |
内医院に入って10数年間、ずっと恵民署で働いている変わり者の医官キム・マンギョンに出会ったホ・ジュンは、出世ばかりを考え患者を診るという医員の本分を忘れていた最近の自分に気づき、一方のマンギョンも、患者の患部にためらうことなく口をつけ、膿をすい出したホ・ジュンの姿勢に衝撃を受け、ホ・ジュンのような医官が内医院に入ってきたこを歓迎する。 内医院の生活も少し落ち着いた頃、イルソ一家が漢陽にやって来る。山陰と変わらず苦しい暮らしを送るホ・ジュン一家だったが、山陰で受けた恩返しのためにも裏の部屋を提供する。 一方、医女になったイェジンは、ある日、内医女に命じられ他の医女たちと一緒に宮殿の外へ連れて行かれる。夫が亡くなった後、下男と通じた夫人を逮捕するためだった。抵抗する夫人を板に縛りつけ、罰を加える役人たち。目の前で繰り広げられる凄惨な状況を直視できず、その場を逃げ出したイェジンを先輩医女は容赦なく叱りつける。患者を診るだけが医女の仕事ではない、というジョンミョンの言葉をイェジンは思い出した――。 |
【ここに注目!】 ドジに食ってかかった恵民署のキム・マンギョン。内医院にもこんな無鉄砲な医官がいるとは先が楽しみです。キム・マンギョンは両班出身の医官で、そういう人を特別に“儒医”と呼びます。ご存知のように科挙には両班しか受けられない文科、武科のほかに訳科(通訳)・医科・律科・陰陽科があり、これらは主に両班の下の中人(チュンイン)と呼ばれる階級の人々が担っていました。両班は身分の下の者が受ける雑科を避けるのが普通だったなかで、キム・マンギョンはかなりの変わり者だったはずです。 |
![]() ![]() ![]() |
第35話 恵民署勤務 |
姦通罪で捕まった両班夫人に死刑が下されたが、彼女の世話を命じられたイェジンは夫人が妊娠している事実を捕盗庁の従事官イ・ジョンミョンに告げる。驚いた従事官は事実を確認するため内医院の医官を呼ぶと、なんとホ・ジュンが派遣されてきた。病身のユ・ウィテを残し、一通の手紙を残して山陰を去ったイェジンとこんなかたちで再会できるとは思ってもおらず、懐かしさに胸がいっぱいになるが、医女のつらさを思うと、喜びよりも心配が先に立った。 やがて新人医生の配属が発表される日がやって来た。ホ・ジュンの配属をどうするかで上官たちの意見が衝突し、発表が延期されていたが、結局、ホ・ジュンを目の敵にするキム判官たちの意見が通り、ホ・ジュンは恵民署に配属される。 これも修行の一つと受け入れるホ・ジュンだったが、同じ新人医生のチャン・ハクトはどうしても我慢できない。ホ・ジュンを目の敵にするキム判官の謀略だと御医に直談判に行き、最初はあり得ないと一蹴する御医だったが、自分のクビをかけて訴えるチャンの気迫に動かされ、ついに調査に乗り出す。 |
【ここに注目!】 さてさて、内医院に集まった4人が少しずつ再会を果たします。まずはホ・ジュンとオグンとイェジンです。叶わぬ恋と知りながら、同じ空の下で同じ空気を吸っていると思うだけで心ときめかせるイェジン。 それにしても、イェジンと会うためにオグンが考えた策略(?)は笑います。どこが諸葛孔明じゃ!って感じですよ、ほんと。あと、医女の落ちこぼれチェソン。かわいさだけを武器に玉の輿を夢見る現代っ子ですが、この子がなかなか重要な存在になるんです。今後の展開に注目して下さい。 |
![]() ![]() ![]() |
第36話 当帰紛失事件 |
恵民署の薬材倉から当帰が5斤紛失し、薬材倉の管理を任されていたイェジンとチェソンに嫌疑がかけられた。新しく恵民署の責任者として赴任したキム判官は、恵民署の綱紀を正すため見せしめとしてイェジンたちを捕盗庁に引き渡す。 たかが当帰のために捕盗庁に引き渡すとはあまりに行き過ぎた処置だが、どうすることもできない。できるのは、真犯人を見つけてイェジンたちの嫌疑を晴らすことだけだ。 薬材倉から薬材を持ち出して金に換えるのは以前から医官たちがやっていたこと。しかし、今回の事件で気になるのは、当帰という安い薬材が狙われたこと。金目当てなら、当然高い薬材を狙うはずだからだ。 そんな時、当帰には肌をすべすべにする効果があり、漢陽のキーセンたちはみんな当帰を使っているという話を耳にする――。 |
【ここに注目!】 それにしてもムカつく、キム判官! “憎まれっ子世にはばかる”とはよく言ったもので、なんでこんなセコい人が偉くなれたんでしょう。小判ザメみたいにくっついてるソン主簿や機嫌をうかがうドジみたいな人がいなければ絶対に窓際族なのに。 さて、肌をすべすべにする効果がある薬草として登場した当帰ですが、漢方薬の中ではとくに女性になくてはならない薬草の一つで、韓国ではこの放送後、当帰の売上がぐんと伸びたそうです。 |
![]() ![]() ![]() |
![]() |
||||||||||||||
|
龍川
山陰
漢陽
![]() ![]()
人を愛し信念に生きた男、ホジュン。その志、天に通ずる。妾の子という自らの運命に屈することなく、強靭な意志とたゆみない努力、そして弱者に対する限りないやさしさを持って人生を切り拓いたホジュン。朝鮮時代に実在した医師の波乱万丈の人生と人間愛にあふれた生き様を、史実に基づきながら想像力あふれるストーリーで描き出した大河ドラマの名作。
|